時系列順での振り返り

「TSUBASA」における鳥の失踪事件

今回の件については、まずブログでの情報発信が主だったため、記事が投稿されるたびに少しずつ情報が判明していった点、またその文章に判りづらい点があったことで、読み手側が混乱する場面が多々ありました。

また当然のことではありますが、情報がTSUBASA側からの一方的なものであったため、知りたい内容が発表されないと言う不満も生まれました。

これが、その後に寄せられたTSUBASAへの批判と、発表内容への疑問の発生に大きな影響を与えていることは間違いありません。

その点を理解する一助になればと、実際の発表を時系列順でまとめ、それに対する補足や感想を付しました。

2008年03月28日

TSUBASAの会員向け情報を扱うブログ「TSUBASA NEWS」は会員向けと言うことで、これまでのほとんどの記事にパスワードによるアクセス制限が設定され、会員以外は閲覧することが出来ませんでした。

しかし3月16日に開催されたフォーラム開催以降は、その時の報告を会員以外にも公表することで入会時の判断材料にしてもらうという意向からか、パスワード制限が解除され会員以外も閲覧することが出来るようになっていました。

そんな中、3月28日に投稿された記事に気になる文章がありました。

CAKは4/4からの開放に向けての準備が遅れているのも気になりますが、実はもっと心配なことがあります。
TSUBASAとしては大きな出来事なので、明日しっかりこの目で確認し、判断してからご報告致します。 ようやくCAKに戻ってきました。

これ以上の情報は無く、「心配な事」が何かを気にしつつ続報を待ちました。

2008年03月29日

この日投稿された記事の中で初めて、TSUBASAにおいて鳥が失跡する出来事があったことが発表されます。

TSUBASAフォーラムで私は「1羽でも多くの鳥を救うのが使命」と言いました。しかし、なんということでしょうか。その数日後に大きな問題を起こしてしまいました。
実は中庭の多くの鳥が忽然と姿を消したのです。 深くお詫び申し上げます。

しかし失跡した正確な日時、鳥の種類と数、協力の要請などには言及されていません。

この文中で原因として推測しているのは「排水口からの脱走」および「肉食獣の侵入」そして「盗難」です。このうち肉食獣の侵入については「痕跡が見あたらない」と表現をしています。また盗難の可能性については明確に否定しています。

これを読んだ私は、3つの可能性のうち否定材料が少ない「脱走」が起きたのだろうと強く感じました。これを読んだ他の大多数の人も同じように感じるのではないでしょうか。

原因が不明ではあるものの「考えられる対策はとった」とした上で、「別の場所へ緊急避難させる」のは施設のスペース的な制約から難しく、今後の被害がなければこのまま様子を見るとしています。

また数日後に迫った施設の一般開放イベントについては、中止や延期するつもりは無いことが文面から判ります。

2008年03月30日

新たな記事が投稿され、その中で

何かあってからではなく、できるだけ早急に緊急避難しようと思います。 今日、施設をいろいろチェックした結果、1カ所避難できそうな場所がありました。 緊急避難を行います。

と、前日とは違った方針が表明されます。

個人的には、少なくとも「このまま様子を見る」よりは良いと感じました。またこの頃から独断で捜索用ポスターを作成することを考え始めました。

2008年03月31日

この日も記事が投稿され、緊急避難先を決めたこと、受け入れのために避難先の補修工事に着手したことが報告されます。

しかし、

鳥たちのお世話をやりながらですので、あまり時間もとれず、しかも生憎の雨でしたので、作業が進みません。 また、私が明日ロムテックの入社式で、東京に戻るため作業ができません。 明日はスタッフの庭野一人で、できるところまで頑張ってもらいます。 緊急避難先を作っています。

と作業がはかどっていないことを伝えています。

また「多くの方から原因はヘビではないかとする指摘が寄せられた」として、ヘビ対策も行っていくとしつつも、

ただ、インコ特に中型インコを丸呑みしたら、身体が膨らむので、500円玉の隙間から脱出できないと考えました。 また、2、3日の間に20数羽の鳥を連れていくことは不可能だと思いまして、「ヘビ」のことは考えていませんでした。 緊急避難先を作っています。

と、原因としては否定的に考えていることが判ります。

2008年04月01日

この日も記事が投稿され、明日には避難が開始できそうだと報告しています。

ただこの投稿の冒頭部分、

こんばんは!!
入社式が終わり、千葉CAKに戻ってきました。 途中経過報告(緊急避難場所)

という砕けた表現に、鳥の安否が心配であちこちの「保護情報掲示板」を見て回ったり、知り合いに声をかけたりしている自分との「ある種の温度差」を感じたのもこの投稿からです。

2008年04月02日

この日は2件の記事が投稿されます。そのうち1件で、避難先の補修が終わる間際になって問題が発覚したことが伝えられます。

それは、天井裏の隙間です。 金網の向こう側に隙間が見えていました。 全部で38カ所も。 間違いなくラブバードは脱走できます。 また、500円玉大の隙間から侵入できる動物も入ってくるでしょう。 最後になって問題が、、、!?

結局その後の作業で問題は解消できたそうですが、

もともとホワイトハウスは、大型の鳥が生活するために作った場所です。 小型インコ用に改装することにかなり無理があったのかもしれません。 でも、やるしかありません。 天井裏という狭い場所に、太り気味の私が入り込みました。 とても辛い作業ですが、不思議と力が湧いてきます。 最後になって問題が、、、!?

と自身の奮闘ぶりが描写され、以前と同様の違和感をここでも感じることになりました。

もう1件は

先日、ご報告しましたCAP!とTSUBASAに行き来する道路を作り、「エンバクロード」と名付けたというご報告を致しました。 その途中経過を画像でご案内します。 エンバク(オーツ麦)は約5cmほど成長しました。 もう少し伸びると見た目もいいでしょうね。 CAK開放時には「赤い絨毯」ではなく、「エンバクロード」をお歩きくださいませ。 エンバクロードの途中経過

という、何ともノンビリした内容で、続報を気にしていた私は肩すかしを食らった気分でした。

そしてこの日、1つの出来事が発生します。

「TSUBASA NEWS」はトラックバックやコメントを受け付けておらず、松本氏が一方的に報告する形でしたが、同氏が書いている別のブログ「インコとオウムと仲間たち」に、TSUBASAの対応を批判するコメントが投稿されます。

そちらのブログには今回の失踪事件は全く報告されていなかったため、失跡事件とは関係のない記事にコメントがつけられた形となりました。ちなみにコメントは「鳥の失跡という非常事態の中で、施設開放イベントを開催すること」を咎めるものでした。

この日あたりから、私の知り合いの間でもこの件について知る方が増えてきました。

2008年04月03日

昨日の夜に別ブログ「インコとオウムと仲間たち」へ寄せられた批判コメントが、本来の話題にふさわしい場所へと意味からか「TSUBASA NEWS」へ松本氏からの投稿という形で転載されます。その際は続いていた別の人のコメントも同時に転載されました。

ブログ「インコとオウムと仲間たち」の中で書込まれたご意見を転記します。 ブログはイベントのご案内ですので、作家の方にご迷惑をおかけします。 内容から見ても、このブログのほうが相応しいと思いました。 ご意見を転記します。

そしてこの投稿からコメント欄が使用可能となり、数件のコメントが寄せられます。しかし、コメントに対する松本氏からの返信はありませんでした。

そしてもう1件の記事も投稿されました。まず中庭の鳥たちの避難が完了したことが報告されます。また翌日開催される施設の開放の準備も整ったとした上で

施設そのものは未完成のままですが、どうかあまり気になさらず、お楽しみいただければ幸いです。 引っ越し完了しました。

という一文を寄せています。この「楽しんで」という表現を読んで、これまで感じていた違和感は確信に変わりました。更に

話は変わりますが、昨日ホワイトハウスの天井の隙間を修理していましたら、脚立から落ちてしまいました。 その2日前にも腰を痛めましたので、瞬間的に腰からではなく手から落ちました。 いやあ、久しぶりに痛かったですね。 そして、掲示板を見たら、以下のご意見が掲載されていました。 時刻を見ると11時頃。実は私が脚立から落ちたのもたしか11時頃でした。 今回も心身ともにダメージを受けたようです。 引っ越し完了しました。

といった、暗に何かを言いたげな内容もありました。ダメージを受けたのは「心身ともに」との事ですので、脚立から落ちたのが「身」へのダメージだとすれば、「心」へのダメージは批判的なコメントのせいだと言うことでしょうか。

この日の対応を見て、TSUBASAは事態の状況認識を誤っているという感触を持ちました。

2008年04月04日

この日は状況が大きく動きます。

この日ついに、TSUBASA側からコメントへの返信が投稿されます。その中で

下記サイトにて、いただいたコメントのご回答させていただきます。 文章力がないので、不十分かもしれませんが、遠慮なくご指摘いただければ幸いです。 貴重なご意見ほんとうにありがとうございます。

と指摘を受け付ける意志を示した上で

説明責任がなされていないということですが、私なりに以下のサイトで説明はしたつもりでいました。
http://tsubasa.wablog.com/178.html
そして、その後の経過も毎日ご報告しました。 貴重なご意見ほんとうにありがとうございます。

という認識がまず明らかにされます。その上で、コメントで指摘された内容についてある程度の返答が明かされます。この中で

保健所や地元の警察などにはご相談しましたが、「逃げたかどうかわからない内容は受付けのしようがない」とのことで一蹴されました。 それでも、もし何か情報がありましたらとお願いはしました。 貴重なご意見ほんとうにありがとうございます。

と保健所や警察からは一蹴されたとし、また

また、これだけ多くの鳥が居なくなることは、「盗難」ということも視野に入れなくてはなりません。 とても悩みました。できれば仕掛けした罠に、予想した動物が捕まる事を期待しました。しかし、何日たっても捕まりません。捕まれば「盗難」の疑いも晴れます。 それが公表を遅らせた要因でもあります。 貴重なご意見ほんとうにありがとうございます。

と「盗難の可能性」が発表を遅らせた原因の1つとしています。ただ、非常に曖昧な表現が多かったり、コメントのごく一部にしか答えておらず、消化不良の印象が残りました。

そしてこの記事にもコメント欄が設置されていました。このコメント欄にたくさんのコメントが殺到することになります。

2008年04月05日

日付が変わっても昨日の記事に対するコメントは増え続けます。中には直接現場へ向かって捜索をするという方や、施設周辺に配布されるタウン誌を捜すという方も現れ、読んでいるこちら側も心強く感じました。

そんな中で投稿されたのは2件でした。1件は「TSUBASA会員の皆様へ」と題された記事で、

たくさんのコメントが示すように、今の私には何を言っても信じてもらえないでしょう。 TSUBASA会員の皆様へ

と、説明のあきらめとも取れる表現があり、続いて

また、すでに更新し、お振込みされた方で、キャンセルしたい方は恐れ入りますが下記アドレスまでご一報いただけますか。 TSUBASA会員の皆様へ

と不満のある会員にはキャンセルを受け付ける旨を伝えます。

2件目は昨日とこの日に行われた施設の開放イベントの報告でした。開放を行った2日間で集まった募金と支援物資の報告が掲載され、写真も掲載されていました。

また掲載された正確な時間は不明ですが、TSUBASAの公式ホームページに初めて鳥の失跡事件についての情報が掲載され、その中でようやく事件のあった正確な日時、鳥の数および種類の内訳が判明します。

この内容を知った時、不明となっている鳥の中に「ワカケホンセイインコ」が6羽も含まれていることに驚きました。東京では野生化したワカケが問題になっている事もあり、害獣指定を回避する為にも“飼っている鳥さんが逃げ出さないよう”にという気持ちから、当サイトでは「生き別れなんて辛すぎる」というページを作っていました。それがTSUBASAから6羽も逃げたかもしれないとは…。

やはり今からでも遅くないと改めて捜索用ポスター作りをすることに決め、判明した鳥種とその写真も掲載することにしました。しかし

また、ルチノーの思われる羽毛が落ち、1mくらい離れた場所に血痕がありました。 重大なお知らせ

という文を読んで、これまで「全く痕跡がない」としか知らされていなかったため、かなり衝撃を受けます。そしてこれまで発表されてきた内容の何が正しく、何が未だ不明で、何が私の誤解なのか、きちんと確認する必要を感じ始めるのです。

そして恐らくは同じような気持ちになった人たちから、たくさんのコメントが「TSUBASA NEWS」のコメント欄に寄せられていきます。

2008年04月06日

この日は「TSUBASA NEWS」からの投稿はありませんでした。4月4日以降の記事にはコメント欄が設置されていないため、コメントできる4月4日の記事に多くの人からの投稿が続きます。

コメントの中には「CAP!楽天店のメールマガジンでも、これまでTSUBASAの活動を知らせてきたのだから今回の件も早めに知らせるべき」といった意見もありました。

2008年04月07日

TSUBASA会員の皆様へ」と題された記事が投稿されます。その中で

その間、このTSUBASA NEWSにたくさんのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。 コメントの1件1件を重く受け止めています。 TSUBASA会員の皆様へ

とコメントを重視している姿勢を表した上で、いくつかのコメントに回答をします。まず第一報が遅れたことには

今回の件も、当然のことながら、即座に第一報を入れることができました。 しかし、できない理由があったのです。 それは、今は言えません。 TSUBASA会員の皆様へ

と、「即座に発表できなかった理由」があるものの、今は明かせないとしています。また批判される中、敢えて施設開放イベントを行った理由、今後の記事には以前のようにパスワードを設置して一般には公表しないこと、たくさんあるコメントの中で擁護してくれる人への感謝が語られていました。

しかし、まだコメントが続いている4月4日の記事のコメント欄に、この日松本代表が寄せたコメントは

私に対してのご意見の方々へ
素朴な疑問で申し訳ないのですが、、、
文章力のない私が見ても、2人くらいの方が書込みをしているようにしか見えませんが、私だけの疑問でしょうか? 貴重なご意見ほんとうにありがとうございます。

と、おおよそ「コメントの1件1件を重く受け止めてい」るとは思えない内容ででした。当然このコメントに更なる批判が寄せられることになります。

そして私はこの日、当サイトに事件についての情報を初めて掲載しました。

2008年04月08日

この日は振込のご案内と題する記事が投稿されますが、パスワードが設置されているため内容を知ることは出来ません。

このあたりから私はこの件に関する情報をまとめる必要を感じ、情報を整理し始めました。

2008年04月09日

昨日と同じく振込の報告のようですが、「再発防止対策後のご報告」との記事も投稿されます。こちらもパスワードが設置されており、内容を知ることは出来ません。

そしてこの日、ようやくポスター(注・PDF)が完成しました。さっそく知り合いにも配布をお願いしました。鳥の種類によっては手持ちの写真が無かったため、CAP!楽天店の「今週の鳥さん」から写真をお借りしたこともあり、確認も含めてCAP!へもメール送信しました。

2008年04月10日

追加募集「愛鳥塾 in 千葉」のご案内」との記事が投稿されます。こちらもパスワードが設置されており、内容を知ることは出来ません。

私は今回の件について情報をまとめていましたが、その過程でどうしても気になっていたことを確認することにしました。それは「保健所がTSUBASAからの届け出を一蹴した」との内容です。本当であれば、あまりに軽率な対応と言わざるを得ません。

TSUBASAを管轄する君津健康福祉センター(君津保健所)に電話にて連絡したところ、「現在までにインコを保護したという情報は無い」「TSUBASAから(鳥が失跡したというような)届け出は今のところ無い」との回答でした。また「TSUBASA側から連絡があれば色々な相談に乗れるが、届け出がない限りこちらとしては動くことは出来ない」そうで、「“一蹴した”ということは全く無い」とのことでした。

保健所側の回答とTSUBASA側の発表に食い違いがあると思われたので、まずは「届け出さえ出せば保健所は協力してくれる」との内容をTSUBASA側に伝えることにしました。また、電話での会話では記録が残らないため、同じような内容を千葉県宛にも送信しました。

ポスターを送った件についてCAP!から、写真使用の了解と、先方でもポスターを印刷して使ってもらえるとの連絡がありました。

2008年04月11日

この日はTSUBASAから特に発表はありませんでした。

またコメントが投稿され続けていた4月4日の記事には、「会員同士が意見交換できる場があればよいのでは」といったアイデアが出されますが、松本氏からのコメントはありませんでした。

2008年04月12日

会員の皆様へ」との記事が投稿されますが、パスワードが設置されており閲覧できません。

当サイトに、これまでにまとまった部分を暫定的に「鳥の保護団体「TSUBASA」における鳥の失踪事件のまとめ1」としてアップしました。

2008年04月14日

CAP!楽天店が発行するメールマガジン「愛鳥三昧!!」に今回の件が掲載されました

「愛鳥三昧!!」にはこれまでもTSUBASAの活動が掲載されており、CAP!の売上にもある程度は寄与していたのではないかと思います。そんな事情から、今回のような不利な件も掲載するべきだと思っていましたので、この点については評価したいです。

しかしその掲載位置は、たくさんの情報が載っているためかなり後のほうで、しかもとても短いものでした。読んでいても気がつかなかった方も多かったのではないでしょうか。

2008年04月18日

4月12日に千葉県へ出したメールに返事がもらえました。その内容は、

  • 君津保健所はTSUBASA側から届け出を受けていなかったこと
  • 動物取扱業者には動物の愛護及び管理に関する法律の遵守を定められていることから直ちに保健所が立入調査を行ったこと
  • その際に施設の状況確認と施設代表者への指導を行ったこと

が明記されていました。

「届け出を出したが一蹴された」とのTSUBASA側の表現とはあまりに状況が違うため、もし間違いであれば訂正するべきとの連絡をTSUBASAに送りました。

2008年04月19日

昨日連絡した件について、TSUBASA側から特に返事はありませんが、TSUBASA公式ページに発表内容を訂正する文書が掲載されました。

お客様からのご指摘で、文面に間違いがございました。
訂正してお詫び申し上げます。

・訂正前
1.地元警察と保険所への連絡、相談

・訂正後
1.保健所や地元の警察など(TSUBASA NEWSの文面より)

以上の通り訂正致します。誠に申し訳ありませんでした。 下記事項の文面訂正とお詫び

ということで、「一蹴された」という部分が訂正されると思っていた私の想像とは全く違い、「地元の」という部分が訂正されました。つまりTSUBASAが事件発覚後に連絡を入れたのは「地元以外の保健所」と言うことのようです。

それでは“一蹴”とまでは行かなくても、適切な対応をしてもらえないのは当然だと感じます。なぜ管轄以外の保健所に連絡をしたのか、そしてそこで“一蹴された”のであれば、なぜ後日でも管轄の保健所に連絡をしなかったのか、かえって疑問が深まる結果になりました。

この日までにまとまった部分を当サイトに「「TSUBASA」における鳥の失踪事件について」(この文書です)として暫定アップしました。

2008年04月25日

千葉県からメールが届き、先日のメールで触れられていた「TSUBASAへの立ち入り調査」についての報告をいただきました。

それによれば、保健所がTSUBASA施設へ立ち入り調査をした際、TSUBASA側から鳥たちが「施設外に逃げた可能性」及び「外敵に捕食された可能性」についての説明があったそうです。

その上で、失跡の原因について「施設外に逃げた可能性」と「外敵に捕食された可能性」のどちらとも行政としての判断はしていない、との事でした。

前回と同様に「衛生指導課生活衛生推進室」からの回答で、非常に丁寧な内容でした。

2008年04月30日

久しぶりに TSUBASA NEWS が更新されますが、パスワードが設置されているため内容は不明です。

タイトルが「愛鳥塾 in 千葉のご報告」となっていますので、23羽の鳥たちの情報や、これまでの問題点への説明、改善策の報告といった内容では無さそうです。

2008年05月31日

この日までに数件の記事が TSUBASA NEWS に投稿されていますが、全てパスワードが設置されていますので、閲覧できません。

「迷子のインコ無事戻る」「募集:「365days:鳥どりカレンダー」「新聞社の取材がありました。」「ペットアロマセラピスト養成講座」とっいったタイトルから推測するに、日常的な内容が綴られているだけのようです。

このページ以外では、23羽の件はもう過去の話になりつつあるのでしょう。

2008年06月03日

TSUBASAの公式サイトに「慰霊祭を執り行います。」との告知がなされました。私はてっきり23羽の鳥たちの慰霊祭だと思いましたが、本文を読んでみると

このたび「オウムとインコの日(6月15日)」に、千葉CAKにて慰霊祭を執り行います。 慰霊祭を執り行うにあたり、京都のお坊様にご指導いただき、納骨堂には「御本尊」、墓地には「慰霊碑」を特別に作っていただきました。 当日は京都のお寺にご縁のあるお坊様に来ていただき、供養していただく予定です。 「オウムとインコの日」に執り行う慰霊祭は、TSUBASAの鳥たちのためだけのものではありません。 亡くなった世界中すべての鳥たちへの供養と考えています。 CAK限定開放

と、どこにも23羽の鳥たちについて言及されていません。それどころか「亡くなった世界中全ての鳥たちへの供養」が目的とされており、23羽の鳥たちに思いをはせるというよりは、なんだか“TSUBASAの慈愛面発揚の場”みたいな雰囲気を感じます。

しかもよく読めば

詳細はまだ決まっていませんが、慰霊祭が終わり次第、CAKを再開させていただく予定です。
(中略)
予定:13:00〜ご供養
    14:00〜CAK開放
    16:00終了
CAK限定開放

ということで、CAK開放イベントの一環という位置づけでした。確かに情報が掲載されているのも施設の開放情報のページです。

ところで、同施設の開放は

再発防止策を施してからは問題ありませんが、はっきりした確証を得るまでの間、CAKの開放を自粛させていただきます。 CAKの開放を自粛します

というように「はっきりとした確証を得るまで」自粛とのことでしたので、「確証」は得られたと判断しているようです。開放自粛を宣言したのが4月19日。その日からこれまでにどのような策が講じられたのか、気になるところです。

開放イベント開始前の1時間、お坊さんを呼び世界の鳥たちを供養する「慰霊祭」。これはTSUBASA会員が望んでいる形なのでしょうか。

このページは今後も何かあれば、随時更新して参ります。

2008年07月04日

現在に至るまで、TSUBASAから今回の件についての追加情報は何も発表されておりません。「慰霊祭」も23羽の鳥たちについてアナウンスされることなく開催日を迎えたようです。

その後の TSUBASA NEWS で更新された記事のタイトルだけを見ても「サンフラワー・スマイル・プロジェクト」「復活!! CAP!フェスタ!」「今年度の募金箱は?」「わくわくフリーマーケット」と、これでもかとばかりに楽しげな話題が満載です。

そんな中、「たくさんあったコメントが消されている」という連絡をある方から頂きました。確認してみると、確かに4月4日の記事「貴重なご意見ほんとうにありがとうございます。」につけられていた86件のコメントが、何の予告もなく全て削除されていました。

自分たちに都合が悪い内容だから消したのでしょうか。容認できない意見だからといって抹殺してしまうことは、公益法人化を目指す団体にはふさわしくない行動です。

これが、様々な想いをコメントにして残した全ての方に対するTSUBASAからの答えということでしょう。

2008年11月16日

TSUBASAへ送付する「公開質問状」の案を公開しました。趣旨に賛同いただける連名者を募集しています。

既に公式サイトTASUBASA NEWSともに、この事件に関する内容を外部の方が読むことは出来ない状態になっています。このまとめページを始めた頃の危惧が現実となってしまいました。